2017年1月11日水曜日

映画の中のギターシーン! - ショーン・ペン「ギター弾きの恋」(2000年アメリ カ)

Editor Naoki Inoue

世に出ているほとんどの映画には音楽が使われています。
脚本、監督、俳優の演技、カメラワークなどたくさんの要素が集まって映画は作られており、音楽もまた大切な要素の1つとなっております!
映画における音楽は各シーンのBGMとして使われる事が多いのですが、
中には俳優による演奏シーンが観られる作品もあります!
ミュージシャンのライブやPVでも素晴しい演奏は観られますが、映画の中で流れる演奏シーンは印象深く残ります。
特に楽器を弾く人は、「大好きな俳優が演奏してる!」、「知ってる曲が使われている」、「本当に弾いてるのかぁ?」など興味津々で観てしまいます!

そこで数ある映画の中から演奏シーンが出てくる作品を紹介!
今回ピックアップするのは「ギター弾きの恋」(Sweet & Lowdown)

ウディ・アレン監督、ショーン・ペン主演の作品。
舞台はジャズ全盛期の1930年代。
そこで活躍する天才ギタリストのエメット・レイの半生描く、切なくも可笑しいラブストーリー。

主人公は才能あふれるギタリスト/エメット・レイ

エメットは自分を「世界で2番目のギタリスト」と信じており,ジャンゴ・ラインハルトを敬愛している!
そのエメットを演じるのが俳優ショーン・ペン。
「ミスティック・リバー」、「ミルク」で2度のオスカーを手にしており、この作品でもアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました!

本当にいたギタリスト?

エメット・レイなんてギタリスト実在したっけかな?
もちろんエメットは映画の中だけの架空の人物。
劇中、彼ついて語るウディ・アレンやジャズ評論家のインタビュー映像が挟み込まれており、ドキュメンタリータッチに映画は進みます。
いわゆるモキュメンタリーという手法ですね。
この演出が入る事で、架空の人物と分かっておきながら妙にリアリティを感じさせられます。

ギターを弾くショーン・ペンの姿!

天才ギタリストを題材にした内容なので、演奏シーンはもちろん登場!
主人公エメットがジプシー音楽やジャズナンバーを弾く姿を観る事が出来ます。
(エメットはジャンゴ・ラインハルトを最も尊敬しているという設定)
ギターを奏でるショーン・ペンが渋くてカッコいい!
ファンにはたまらない姿です!

劇中の演奏シーンをどうぞ!


ショーン・ペンへのパフォーミング指導、演奏はHoward Alden氏

ショーン・ペンに楽器の指導をした人物はジャズ・ギタリスト/ハワード・オールデン(Howard Alden)氏。
劇中での演奏もオルデン氏が弾いたもの。
ライブシーンは、ギターを弾く人から見れば手元と音がずれている事が分かると思います。
しかし、俳優の表情やアングル、カット割の効果で映画への没入感がなくなる事はありません。

切なく甘い恋物語

作品内容はライブがメインではなく、素晴しい演奏とは裏腹に自堕落で身勝手な生活を送るエメットの人物像、恋模様を描いています。
ギター好きな人でなくとも、ウディ・アレン作品、ショーン・ペン、切ないラブストーリーが好きという方が楽しめる作品です!