Editor : Yosuke Hayashimoto
エレキギターのギターサウンドに欠かせない歪みサウンド。
多くのギタリストが最初に手にするエフェクターはこの歪み系なのではないでしょうか。
歪みといっても多種多様なサウンドがあり、さながら沼のようにギタリストを悩ませます。
さてこの歪みエフェクター、大別するとオーバードライブ、ディストーション、ファズの3種類です。
言葉の定義としては過入力になって歪んでいる状態のことをオーバードライブ。それで出力された歪んだ音をディストーションと呼びます。
しかしいまでは歪みの質感、深さを表す言葉として使われています。
まず前提としてこの3種類、明確な基準があるわけではありません。
メーカーがオーバードライブといえばオーバードライブ、ディストーションといえばディストーションといった具合です。
メーカー及びプレイヤーの間で、オーバードライブというとだいたいこんなふう、ディストーションというとあんなふうという緩い共通イメージがあるような感じですね。
というわけでこの3種の共通イメージを解説していきたいと思います。
オーバードライブ
•歪み具合が3種の中では一番浅い。
•ジャキジャキしていないナチュラル/マイルドな歪み。
•メタルではなくブルーズ/ハードロックで使われる音のイメージ。
•ギターのボリュームをしぼったり、弱く弾くと歪み具合が浅くなるので手元である程度調節可能。
ディストーション
•歪みがオーバードライブよりも深い。
•ボリュームをしぼってもあまり歪みが弱まらない。
•オーバードライブに比べ中高域が立ったジャキジャキした音。
•メタルで使われる音のイメージ。
ファズ
•ファズ=毛羽たつという言葉のイメージ通り、荒々しい音。
•低域から高域まで歪み成分が乗るのでディストーションよりも強力な歪みに聴こえる。
•オーバードライブとディストーションはある程度同じ系統、しかしファズの歪みはちょっと異質。
ドイツのハンドメイドブランド、Rodenberg(ローデンバーグ)
これはオーバードライブ
Boss DS-1x
これはディストーション
歪みの深さだけを比較すると
オーバードライブ<ディストーション≦ファズ
となります。
メーカー各社の命名もだいたいこれに則っていると思います。
エフェクター購入の際は試奏必須だとは思いますが、購入機種を絞り込む参考にしてもらえたらと思います!