2017年1月16日月曜日

魅惑の楽器、Gretch。 その音に魅せられたギタリスト。

グレッチ、それは何とも知れぬ魅惑を持ったギター。
エレキを弾いているいるギタリストならば誰もが憧れたことがあるのではないかと思います。
ホローの大きなボディ、ビグスビーを纏った豪華な装飾。
テネシーローズの渋い色もホワイトファルコンの目映いばかりの白も、とにかくかっこいい。

思うにグレッチがこんなにも魅力的な理由は持つものにグレッチのサウンドと添い遂げることを要求するからだと思います。

グレッチ独特のガラガラとしたトーンはコードを弾けばスウィンギーに、ギャロッピングは弾むように響いてくれます。

そのかわりレスポールのどこまでも伸びるようなオーバードライブサウンドのチョーキングも、どんなジャンルでも安心して任せられるストラトのような安心感もありません。

グレッチで出せる音は基本的に一つだけ。
フィルタートロンピックアップのあの音だけ。
そんなグレッチからの要求を飲み込んだギタリストだけが持つことができるギターだと思います。



George Harrison
カール•パーキンスはじめロカビリーの影響を彷彿とさせるリズムプレイやオブリガードは初期ビートルズサウンドの要の一つ。

特にAll My LovingとTill There Was Youのソロは絶品。

Brian Setzer
ギャロッピングを始めとした伝統的なロカビリーの奏法とパンクムーヴメントの影響を合体させロカビリーのリバイバルを巻き起こした立役者。
確かなテクニックとジャズ理論に関する豊富な知識で自身のブラスオーケストラも完成させる。
彼のトレードマークはサウンド、見た目ともにやはりグレッチ。

Malcom Young
世界一のハードロックバンド、AC/DC野リズムギタリスト。
パンク、メタル、アンプラグド、世間の流行には目もくれずひたすらロックンロールしたリフを放ち続けるバンド、AC/DC。
その強靭なリズムの柱がマルコム。
アンガスのSGによる野太いサウンドとは好対照のグレッチによるガラガラとしたブライトなトーン。
シンプルなサウンド、シンプルなフレーズで確かなグルーヴをたたき出す様はまさに名人芸。